
太陽「熱」発電であって、一般的に知られる太陽「光」発電とは少し異なります。
太陽熱を集めてつくる高温の空気や水蒸気でタービンをまわし、発電するシステムなのです。
タワー集光方式(ミラーフィールド型)と曲面(放物面)集光方式(分散型)の2つの方式があるのです。
前者では、多くの平面鏡(数メートル角のヘリオスタット)で太陽を追尾し、反射光を中央タワー上の1点に集めます。
後者では、放物面鏡で太陽を追尾し、反射光を焦点上にある熱媒体に集めるのです。
集光比は200~1000倍に達し、集光面からとりだせる温度は250~400℃になります。
この高温の熱を貯蔵するために溶融塩蓄熱器を利用し、日照の変動に対応して夜でも発電できる仕組みをもつことになります。
サンシャイン計画では2つの方式のパイロットプラントを香川県仁尾町に建設しましたが、日本では散乱光が多く、経済性が低いと評価されてしまいました。
アメリカのカリフォルニア州モハベ砂漠には出力合計55万kWのミラーフィールド型(19基)の発電所が建設され、35万kWの商業運転が行われるようになっています。
ただし「太陽熱発電」は使用材料がきわめて多く、強風にたえる強固な設備にする必要がとなり、コストがかかるという問題点があるのです。
これが「太陽熱発電」は効率が悪いなどと言われる理由で、太陽エネルギーを利用した発電システムとしては主流になれず、「太陽光発電」に主役の座を奪われていきました。
ところが、最近になってこの「太陽熱発電」がまた一部の人の間で注目を集めているというから面白いではないですか。
東北大学大学院環境科学研究科の齋藤武雄教授らの研究チームが、「太陽光発電の2倍の効率」の「太陽熱発電」を実現したと、2004年8月に発表をしました。
タービンの形に改良を加え、高効率のシステムを作ることに成功したとのことです。
これから実証実験を積み重ね、3kW程度の家庭用小型電源の形で商品化を目指すとのことです。